北仲ブリックの照明デザイン

Lighting Design of KITANAKA BRICK
2018.10.07

文化財の間で考える

みなとみらい線馬車道駅直結の商業施設「北仲ブリック&ホワイト」が、2020年に開業する。特に、北仲ブリックは二棟からなり、「旧横浜生糸検査所附 属倉庫事務所」および「旧横浜生糸検査所附属専用倉庫」を保存・復元した歴史ある文化財としての建築だ。

 

ツバメアーキテクツでは、共有部環境設計に関わった。(この二棟の間に挟まれた接続棟の照明と、北仲ブリックNORTH棟1F部分の照明デザイン)駅直結ということから、北仲ブリックNORTH棟からアクセスすることが多くなるだろうと予想されたので、SOUTH棟へと雰囲気を連続させることが求められた。最小の手数として、1F部分の照明と接続棟の照明を作ることとなった。ちょうど、二棟の蝶番のような役割からデザインを考えた。

 

歴史的建造物の空間を尊重しつつ、商業施設としての華やかさを持つ照明デザインを作るため、マッシュルーム柱の柱頭を参照したシンプルな矩形を、真鍮色の細やかなパンチングメタルで構成することを考えた。外皮はパンチングメタルで統一し、光源が灯ると真下にはくっきりとしたライン状の光が拡がり、側面からはやわらかな光が透過する。シンプルな構成でありながら、光が灯ることで素材の特性がデザインの象徴となる照明器具を目指した。夕景時に接続棟のガラスに反射し、列柱のように見えなくもない。マッシュルーム柱の残像としての照明器具と言える。

施主:三井不動産レジデンシャル株式会社・丸紅株式会社
建築:鹿島建設
共有部環境設計:ツバメアーキテクツ(倉庫棟1F共用部・階段室の照明器具デザインなど)
照明器具製作:イシマル
写真:長谷川健太

200511_1243th-200511_1377200511_1059th-200511_1127200511_0804200511_0796200511_1102200511_1111200511_0937200511_1194