OKAIグループと開発を手がけた、生活水と電気を自給自足する「OTSハウス」。
OTSハウスは、雨水から生活水を、太陽光で電力を生み出す、くらしに必要な資源・エネルギーを自給自足できる家。
普段の生活も災害時も、強く優しく守ってくれる新発想に住まいが、実証実験を経ていよいよ販売スタート。
機械環境と自然環境をハイブリッドさせる
ツバメアーキテクツでは販売用モデルを設計しました。
入れ子の平面形とし、1F部分は入れ子の外側の厚みの中に水循環システムや設備を収めており、外側からメンテナンスをしやすくし、いわば機械環境を整えている。それによって内側に守られた雰囲気のリビングを作っている。
2F部分は、反対に、入れ子の外側を開放的なシェア空間としている。単なる廊下ではなく、大きな本棚やカウンターを設置し、家族でシェアする縁側のような書斎とし、襖の開け閉めで寝室の環境と自然環境との関係を調節できるようにしており、格子床を通して一階と空気のやりとりをする。
機械環境と自然環境のそれぞれへの配慮を重ねていき意匠として統合した環境住宅のプロトタイプである。
用途:住宅/商品開発
規模:木造2階建
延床面積:102.27㎡ etc
設計:山道拓人、千葉元生、西川日満里 、廣瀬 雄士郎/ツバメアーキテクツ
施主:株式会社 TOKAI
掲載:建築知識2020年2月号