児童発達支援・放課後等デイサービスで使うための福祉用具(座位保持椅子、段差昇降訓練階段)の設計。訓練に特化するだけではなく日常的な居場所にもなること、組み立てや分解片付けもしやすいこと、またそれを子供達とできること、などを考慮し設計をした家具である。
「階段」は、子どもたちが普段生活する住まいなどにありそうな階段の寸法や構成を再現した。組み立て時には番号順にパーツをはめていけば容易に組み立てられる取り合いとし、分解時には一つの手摺子を境に全体が半分のサイズになるような仕組みを考えた。
「椅子」は、実寸のモックアップなどを用いて、ベルトに頼らずに身体が収まるような形状を考え、幅を持たせたサイズバリエーションのうち一つを試している。
これらを第一弾として製作し運用が開始されたところであるが、特に、段差昇降訓練階段は専門的な製品としての役割だけでなく、遊びの時間にはこどもたちが集まる宿木のような“居場所”にもなっていると聞く。今後も伴走することで、経過観察をしながら設計にフィードバックしていくプロジェクトである。
用途:家具
設計:山道拓人、千葉元生、西川日満里、川田実可子/ツバメアーキテクツ
施工:石川徳摩、平澤美織/石川製作所
施主:一般社団法人 D&A Networks 児童発達支援・放課後等デイサービス ぴかいち
写真:川村恵理